8月23日(土)に「商業書道の考え方と実践」、10月25日(土)には「商業書道の手法と演出」と題した久木田宏延氏のワークショップが東京・八重洲ホールにて開催されました。8月・10月ともに定員を超える受講者が全国各地からお集りいただき、参加者がデザイン書道に対する創作意欲と、関心の深さを改めて感じさせるものでした。
商業書道の考え方と実践
8月の講義では、初心者を対象としたプログラムとして、パターン化した文字をどのようにデザイン化するかのヒントを①文字を「ヘン」と「ツクリ」に分け、さまざまな面での構図(シチュエーション)で考えてみる。②文字はパーツごとにデザインを考えてみる。③文字の組み合わせは面の配置(レイアウト)で考えてみる。④目的に応じて効果的な線質を考えてみる。⑤カタチや線にアクセントをつけることで、効果的な表現を考えてみる。この5段階の考え方を分かりやすく解説しています。
商業書道の手法と演出
10月の講義では、さまざまな媒体に対応するために必要な情報、筆文字を取り巻くデザイン的な背景や、「デザインの印象」を決める要素や効果をさまざまな事例を交えながら解説しました。また、カレンダーやポスター、店舗ロゴなど5つの課題をシュミレーションし、受講者がその課題を取り組みながら、有効的な筆文字の表現や演出方法をレクチャーしていました。